※サイト構築の目的
このサイトは、アジアの戦跡に関する幅広い情報の、提供と収集を目的としています。
戦跡は、訪問したときに感じた何かがきっかけとなり、考えることが始まります。各地の主だった戦跡には、各国の実に多くの人びとが訪れています。しかし、旅行人口では他国を圧倒する日本人に、戦跡ではあまり出会わないのが残念です。日本国内でよく見聞きする「視野」は、かなり狭いと思うこともあります。
アジア方面のまとまった戦跡情報は、日本国内にあまり多くなく、情報収集にてこずります。そこで、関心ある方がたへの情報提供を目的として、インターネット上の情報資料館の構築を試みました。制作中の部分が多く、不完全さは充分承知しております。皆さまとの情報交換も踏まえ、継続的に内容を充実させていければ幸いです。
※サイト情報の収集方法
「アジア情報館」館主は、この1年間半に世界各地の十数ヶ国に出向き、150を超す戦跡を訪れました。訪問目的は、「記憶とジャーナリズム」に関する現地調査の一環でした。戦跡には、過去の記録、現在の記憶、時代をこえた人間関係の足跡、などを読みとる上で貴重な材料がたくさん含まれています。
このサイトに掲載している情報は、この調査のときに館主が自ら収集したものです。現地で収集した情報を第一にし、日本で収集した書籍情報とインターネット情報を補助的に使用しています。参考にした日本語の書籍の主だったものは、ホームページの『ライブラリー』でご紹介しています。サイトに掲載している写真は全て、この調査とほぼ同時期に、写真家の杜多洋一氏が撮影されたものです。
※サイトの定義と指針
「戦跡」は、広辞苑によれば、「戦闘のあった跡」です。当館は、「戦闘のあった跡」を「場所」に限定せず、なるべく広く捉えることを最も重視しています。
具体的には、「戦闘のあった場所」「戦闘を後世に伝えるための記念館」「戦闘に関する資料館」「戦闘にまつわる記念碑」「戦闘に関わる慰霊の場」「戦没者の墓地・墓苑」「戦闘に関わった人びとの記憶」などを扱います。願い、祈り、決意、誇り…。各地に刻み残された、さまざまな想いが、どの「戦跡」からも溢れ出してきます。
写真は、現在を記録し、あるいは、眠っていた記憶を引き出します。アジアの戦跡は、距離が近いわりに訪問が容易でないので、視覚的にもお伝えしたいと思います。そのため、当館は、写真の質にも気を配りました。写真はインターネットではほんの断片しかご提供できませんが、戦跡の個別情報とあわせて、書籍での提供を準備中です。
見たことで思い出されることがあれば、「おたより」メールなどで教えてください。おひとりおひとりの声が、かけがえのない後世の遺産となるはずです。
未来を支える「広い視野」を作る材料が、少しでも多く集められれば幸いです。
2003年10月
『アジア戦跡情報館』館主・事務局スタッフ一同より  |